社畜OL日記

27歳ブラック企業OL

社畜OL日記:2024年12月29日

2024年12月29日(日)

今日も一日が終わる。正確には、すでに終わった。日付が変わる直前まで、ベッドの上でスマホを握りしめていた。やるべきことは山ほどあるのに、何もできなかった。年末の大掃除どころか、部屋の片付けすら手付かずだ。ゴミ袋の山が、私の怠惰を嘲笑うかのように、部屋の一角を占領している。

まるで、私の心の中みたいだ。ゴミ袋のように、負の感情が溜まっていく。怒り、悲しみ、絶望、無力感…。それらがごちゃまぜになって、部屋と同じように、私の心も散らかり放題だ。

今日は、本当に何もできなかった。昼過ぎまで寝ていた。目覚まし時計のアラームは、脳裏をよぎる嫌な夢と混ざり合って、不快な音としてしか聞こえなかった。何度もスヌーズを繰り返した。布団から出る気力が湧かず、そのまま何時間もボーッとしていた。

唯一の活動といえば、コンビニで買ったホットコーヒーを飲みながら、ぼんやりと窓の外を眺めていたことくらいだ。灰色の空の下、人々は忙しそうに歩いていく。彼らには、私が抱えているような重苦しい感情はないのだろうか?それとも、ただ、見て見ぬふりをしているのだろうか?

そう考えると、さらに虚しさに襲われる。

3流大学を出て、地元の中小企業に就職して、早5年目。SEとして、企業向けソフトウェアの開発をしている。肩書きだけ聞けば、それなりに聞こえるかもしれないが、実際は地獄絵図だ。朝8時には出社して、夜の11時、12時が当たり前。今日は休日だから家にいるけれど、昨日だって、23時まで残業だった。

残業代は出る。しかし、その時間と引き換えに失うものは、計り知れない。友人との時間、家族との時間、自分自身と向き合う時間…、全てが犠牲になっている。

さらに、耐え難いのは、上司の言動だ。セクハラ、パワハラギリギリの言動が日常茶飯事だ。暴力はないけれど、言葉の暴力は、精神を蝕んでいく。

「もっと頑張りなさいよ、若いのになんでこんなに仕事が遅いんだ?」

「君の仕事ぶりじゃ、男に生まれた方が良かったんじゃないの?」

「今日の仕事が終わるまでは、飲み会に参加できないね。残念ね」

こうした言葉が、毎日、私の耳に突き刺さる。最初は反論しようとした。しかし、反論すればするほど、仕事が増えるだけだと悟った。もはや、何も言わずに耐える方が賢明だと、自分を納得させるしかない。

食事も不摂生だ。朝食はほとんど食べない。昼食はコンビニのおにぎりやカップ麺。夕食も、コンビニ弁当がほとんど。栄養バランスなんて、全く考えていない。体も心も、ボロボロになりつつある。

休日は、ひたすら寝る。布団の中にいると、現実から逃れられるような気がする。しかし、それは一時的な麻痺でしかない。休日が終わると、またあの地獄のような会社に戻らなければならない。

将来のことは、ほとんど考えられない。このまま、この会社で働き続けるのだろうか?それとも、転職するべきだろうか?転職活動をする体力も、気力もない。

今日は、年末なのに、何もできなかった。何もかもが嫌になって、布団の中でただ時間を過ごした。明日から、またあの会社にいかなくてはいけないと思うと、吐き気がしそうになる。

でも、明日が来れば、私はまた会社に行く。そうしないといけないと、漠然と分かっている。生活のためだ、と自分に言い聞かせて。

このままじゃいけないのは分かっている。でも、どうすればいいのか、何も分からない。

この日記さえ、書き終えるのが精一杯だ。

部屋の散らかり具合と同様に、私の心も、整理整頓が全くできていない。

ただただ、疲れている。

体も心も、ボロボロになっている。

誰か助けてくれないだろうか。

こんな日々を、いつまで続けなければならないのだろうか。

年越しそばも食べずに、眠りにつこう。

明日も、きっと、同じような一日になるだろう。

そして、その先も…。

来年こそは、何かを変えたい。

そう願うことしか、今はできない。