社畜OL日記

27歳ブラック企業OL

社畜OL日記:2025年01月12日

2025年1月12日(日)

今日は、珍しく午前10時に目が覚めた。週末の貴重な睡眠時間、もう少し寝ていたい気持ちもあったけれど、今日の空気がいつもより少しだけ軽いと感じて、布団から出ることにした。

窓の外は、どんよりとした曇り空。太陽の光は届いていないけれど、風は比較的穏やかで、窓を開けると、かすかに土の香りが漂ってきた。

こんな日は、久しぶりに部屋の掃除をしようかな、なんて少しだけ前向きな気持ちになれた。でも、その気持ちはすぐに消え去った。部屋の中は、散らかり放題だ。床には服や書類が散乱し、テーブルの上は食べ終わったカップ麺の容器や空のペットボトルが積み重なっている。ゴミ箱にもゴミが溢れかえる始末だ。

この部屋の散らかり具合を見ていると、自分の心の状態がそのまま映し出されているような気がする。仕事で疲れて、休日にまで気持ちが追いつかず、何もする気になれない。まるで、この部屋と同じように、心もゴミで埋まっているような感覚だ。

このままではいけない、と分かっていても、行動に移すことができない。それが今の私の現実だ。

昨日も、また遅くまで残業だった。朝8時には出社して、夜の11時過ぎにやっと会社を出た。今日も休みなのに、体の疲れが抜けきらない。肩や首のこりは酷いし、目の奥は常に重い。

あの会社、本当にブラック企業だ。新卒で入った頃は、地方の中小企業とはいえ、SEとしてスキルアップできる環境だと期待していた。でも、現実は厳しかった。

仕事の内容は確かに面白い部分もある。企業向けソフトウェア開発は、自分にとってやりがいのある仕事だ。しかし、そのやりがいを大きく上回るほどのストレスが、毎日私を押しつぶしている。

上司のセクハラまがいの発言、パワハラとしか言いようのない言動。暴力はないけれど、それ以上に精神を蝕むものがある。毎日、胃がキリキリと痛む。

「今日は可愛いね」「彼氏いるの?」とか、仕事とは全く関係のない個人的な質問をされたり、些細なミスを何度も繰り返し指摘され、人格否定のような言葉を浴びせられる。

最初は、我慢すれば何とかなると思っていた。でも、耐えきれなくなった。

もう限界だ。

この会社を辞めたい。そう強く思っているのに、なかなか行動に移せない自分がいる。地方の3流大学を卒業し、中小企業に就職した自分には、他に選択肢がないように感じてしまう。

スキルはある方だとは思う。でも、年齢も27歳になってしまった。転職活動をするにも、不利な条件ばかりだ。

それに、お金のことだって心配だ。今の会社を辞めて、次に就職できる保証はどこにもない。生活費をどうやってまかなっていくのか。不安でいっぱいだ。

昼食はコンビニのおにぎりとお茶。夕食はコンビニ弁当。朝食は、毎日食べずに会社に向かう。そんな生活が何年も続いている。

休日は、昼過ぎまで寝て過ごすのが精一杯。外出する気力もない。友達もいない。一人ぼっちの毎日だ。

こんな生活を続けていると、本当に自分が何のために生きているのか分からなくなってしまう。

今日は、久しぶりに掃除をしようと思いつつ、結局、何もできていない。

部屋の窓から見える風景は、少しだけ明るくなってきた。

でも、私の心はまだ暗い。

どうしようもないくらい、暗い。

でも、今日、少しだけ前向きになれた気がする。

窓を開けて、外の空気を吸ったこと。

そして、この日記を書いていること。

小さなことだけど、それが私にとって、今の現状から抜け出すための小さな一歩なのかもしれない。

明日も会社に行くのは嫌だけど、少しだけ、明日に希望を持ってみよう。

せめて、明日は、部屋の掃除をしよう。

小さなことから始めて、少しずつでも、自分を取り戻していきたい。

まずは、部屋を片付けて、心も一緒に片付けていこう。

そのために、まず、この日記を書き終えよう。

そして、ゴミ箱に溜まっているゴミを捨てよう。

それから、コンビニにでも行って、美味しいものを買ってこよう。

今日は、コンビニのおにぎりじゃなくて、少しだけ贅沢なものを買って、ゆっくり食べよう。

そうして、少しずつ、少しずつ、変わっていこう。

自分の人生を取り戻すために。

この暗闇から、抜け出せるように。

頑張ろう。

自分にそう言い聞かせながら、私はペンを置く。そして、深い溜息をついた。

明日は、少しだけ、違う一日になるように。

そう願って、私は眠りにつく。